11月6日 金曜日はローズレッスンです。
お天気も大丈夫そうで、先月の残念な雨の1日を、取り戻す気持ちで、、いよいよ冬作業です。
つるバラの使い方、剪定と誘引の実演と実習です。
庭造りの考え方
庭は創意工夫を凝らす場所です。そして自由な発想を活かせる場所です。
小さくても狭くても、其処でしか出来ない表現がありますし、制約を受ければ受けるほど、様々な発想が湧くものであります。
制約とは気持ちをその場所へ集中させる効果を持つのです。
制約があって自由に作れない、これは違います。逆なのです。
制約があればあるほど自分の発想力をその場所へ追い込み遊ぶ事ができるのです。
バラの庭づくりの魅力は、園芸と造園。
二つの異なる要素を併せもつからです。
しかし、今は園芸的興味が勝っている時期であろうかと思います。花の興味で苗を買い、植えつけて、、はて、どうしたもんか、尽きぬ悩みを抱えた状態に陥ります。
造園とは人の心の癒し空間であったり人と喜びや楽しみ、生きがいなどを共用する空間であります。
バラは立体構成。庭は空間構成と、指向性が異なるこの二つの要素を一つの形にした空間がバラの庭であります。
それ故に人を引きつけ、虜にするような魅力を持つのであります。
庭づくりの心は人への語りかけ、人を愛し人生を愛し植物を愛し、庭は寛容の心なしには成立しません。
花の魅力にのみ関心が向き、地域に暮らす人達にとって最も関心のある、人の心を和ませる事ができないのです。
花を咲かせる事だけでは、見る人は、咲かせた人の心を測り知る事は不可能です。
そこに思いやりやちょっとした配慮をすることで、見る人は咲かせ人の心使いを美しいと感じると思います。
人の心が通じ合う庭造りがバラの庭づくりであるのです。
イングリッシュガーデンに近づける必要はありません。庭にあるものを活かし、付け加え、センスアップすれば良いのです。
発想力を働かせ、創意工夫を操り、自分を追い込んで楽しく庭造りを行いましょう。
個人庭園は庭の持ち主の気持ちが表れる場所です。持ち主が創意工夫に富み生活を楽しむ気持ちを持っていれば、庭は面白く楽しい場所になります。
村田先生のオークンバケット、2010年のレッスンプリントから抜粋しました。